管理人の独り言
le monologue
マンションの解体
国立の新しいマンションが、来月引き渡しにもかかわらず、解体することになったというニュースがありました。このマンションは法令的には問題はなく、解体の理由が「景観を著しくそこねるため」だそうです。これには驚きました。
このマンションの面する通りは、「富士見通り」といって、富士山が遠くに見えるので、この名がつけられているようです。解体予定のマンションができたことによって、富士山が半分見えなくなるからということらしいのですが、なんだか釈然としません。計画段階で、富士山がみえなくなることはわかっていたはずだし、百歩譲って、わからなかったとしても、最上階まで建ちあがった時点で明白なはずです。
そもそも、購入した人はどうなる?当然返金されるだろうけれど、1か月後にせまった引き渡しならば、引っ越しの準備とかしていたはずです。
近隣の人たちだって、長いこと工事のストレスがあっただろうに、また解体工事のストレスに悩まされるわけです。そして、工事に使われた資材や労力、すべて無駄になります。このSDGsの時代になんてこった。私には直接は関係ないけれど、かなり腹がたちます。
もしかすると、「景観をそこねる」以外に、各ニュースにもでてこなかった、私たちのあずかり知らぬ理由があるのかもと疑いたくもなります。いずれにせよ、不愉快なニュースだなぁと思います。
今週の展示は、「金の卵」展、武蔵野美術大学、日本画科と空間演出デザイン科の学生さんの3人展です。日本画の岩絵の具が美しく、アクリルや油絵具とはまた違った味わいです。小スペースではミクストメディアのインスタレーション、寝っ転がってみると何かが見えるかもしれません。是非お越しください。18日まで。